自分を愛する

人生の中では、春のような穏やかな時期もあれば、冬のように厳しい時期もある。

冬の時期が何年も続いたとき、それでも自分の内側を変えれば外側の現実も変わるはずだと、信じてただひたすら、内側を整えることに集中して過ごしてきた。

まずは「自分を愛する」ということが大切だと信じていたので、やりたくないことを我慢してやるということを少しずつ減らしたり、心を満たす時間を増やすことに注力していた。

そして、心(魂)の声に耳を傾けて、なんとなく直感でやりたいと感じたことは自分にやらせてあげるようにした。

すると、急に静かな冬の時期が終わり、暴風の吹き荒れる混乱の時期がやってきた。混乱期においては、さすがに自分の内側を整えることは困難を極めた。怒りや悲しみが出てきたときは、それを抑えず感じきって、そのあとはまた、少しでも心を平穏に戻していく。自分の心を満たすこと、自分を愛することを少しでもできる範囲で実践していく。私はしつこく、それを繰り返していった。

今、混乱期を抜けて、少しづつ春の時期に入ってきている。冬の時期や混乱の時期を経て、私は内側の自分との信頼関係が強固になっていることにきづいた。

何度心が折れそうになっても、自分だけはずっと私のそばに寄り添ってくれて、いつでも味方でいてくれた。そんな自分が愛おしく思えて、涙が出てきたこともあった。

わが子を愛おしいと感じるこの感覚が、自分に対しても溢れでてくる世界があったなんて、私は知らなかった。

闇だとばかり思っていた時期が、私にくれたギフト。

このギフトのおかげで、私はこの先、何が起こったとしても、自分がついていてくれる安心感、絶対に自分の味方でいてあげるという信念とともに歩んでいける。

自分を信じ愛するということは、人生や世界を信じ愛するということ。